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やきもの えとせとら
2008/5/1 源氏物語 もちろん、紫式部の筆になる源氏物語のことですが、 2008年は、源氏物語が記録の上で確認されて ちょうど1千年目に当たります。 で、今年は日本をはじめ世界各地で 源氏物語に関する様々な事業やイベントが行われていて、 京都の焼物業界でも、それにちなんだ企画がされています。 先月の京都の新作発表会で、 ある問屋さんが、「千年紀 記念企画 源氏物語」 として、 源氏物語をモチーフとして 平安王朝の雅な世界を、 京焼の華やかな色絵技法で表現した作品を発表していました。 茶器、珈琲茶碗、香炉、香合、抹茶碗、陶額、、、 華やかで、はんなりとした、作品の数々、 興味のある方は、 ご連絡いただければパンフレットをお送りさせていただきます。 info@hoshikaya.com 2008/4/1 桜 4月の食卓を彩る器といえば、 桜の絵柄の食器でしょうか。 日本人には一番好まれる花ということか、 いろんな花があるなかでも、 桜に関するものがたいへん多いように思います。 桜の花は、種類も多く、 いろんな食器に、桜の咲く様が描きこまれています。 また、桜の花や花びらを形どった器が数多く見受けられます。 桜の花と梅の花、 器に描かれると見分けがつきにくいと、おっしゃる方もいますが、 花の先が割れているほうが、桜の花です。 食卓も春の装いをしてみませんか。 2008/3/1 ひなまつり 3月3日は、桃の節句のひなまつり。 それにちなんだ食器というと。 赤絵の華やかな器、 ボンボリにちなんだ、小鉢や蓋物、 貝合わせのお遊びから、貝の形のお皿、 菱餅から、ひし形の銘々皿、 五人囃子から、楽器の絵付けの器、 桃の花をあしらった器、 もちろん、ひな人形をモチーフにした器、、、 いろいろと考えられますが、 みなさんは、どんな器をお使いになりますか。 ちなみに、当地方(和歌山県の田辺市)では、 4月の3日にひなまつりをします。 旧暦のひな祭りといわれていますが、 桃の花が咲くのがこの頃でしょうか。 2008/2/1 節分 2月3日は節分です。 豆まきをして、 自分の年齢(数え年)の数だけ豆を食べます。 節分にちなんだ器としては、 お福さんの絵柄の食器があります。 お湯呑や小鉢くらいの大きさで、 器の内側にお福さんが描かれています。 「福は内」 ということでしょうか。 ほかには、 鬼の絵柄や、 豆の形、 また、豆を入れる枡の形をした器も使われます。 こうして、四季四季にあった器をさがしてみるのも面白いものです。 2008/1/1 湯たんぽ よく売れています。 原油価格の高騰のせいでしょうか。 しかし、 湯たんぽの窯元さんは、全国的にも数件で、 なおかつ、生産量も少ないので、 品物が切れて、お客様には大変ご迷惑をかけています。 ひと昔前には、暖房道具として各家庭にあったのでしょうが、 電気製品の台頭で、 小さな市場になってしまいました。 その歴史は古く、中国の唐の時代にもさかのぼるといわれ、 日本には、室町時代に入ってきたとされています。 古くは陶器製が主で、 大正期以降に金属製が、 そして現在では、プラスティック製が主流になっています。 せともん屋が言うのもなんですが、 陶器は保温ということにおいては抜群で、 長時間、暖かさが長持ちします。 その反面、重く、落としたりしたら割れることがありますし、 注ぎ口のふたが陶器製で、パッキンがついているだけなので、 横にしたり、ひっくり返して使うと、お湯が漏れることがあります。 もっともそういう使い方はしませんが、、、 2007/12/1 お題「火」 毎年1月15日に、皇居で、歌会始の儀、が行われています。 「歌」、「和歌」のことですが、 来年、平成20年のお題が 「火」 で、話は飛んで、茶道の世界ですが、 お正月のお茶席は、初釜といって、 そのお席で使うお茶の道具が、 干支やお題に因んだものが使われることがあります。 干支のねずみであれば、 その絵柄を取り込んだ抹茶碗や、姿をモチーフにした香合など。 お題の「火」であれば、 その「火」からの連想で、 「宝珠」 「火炎太鼓」 雅楽器 「火の鳥」 「シクラメン」 別名、篝火花 等々、、、 それらをモチーフにした絵柄が抹茶碗に描かれています。 お正月のお茶席では、そのあたりも楽しめるところです。 2007/11/1 ねずみの置物 来年、平成20年は子歳です。 子は十二支の一番目で、干支頭(えとがしら)と呼ばれています。 ねずみは多産動物で、子宝に恵まれる象徴であり、 また、ねずみが、大黒様が火に囲まれたときに助けたというお話から、 大黒様のお使いであると言われています。 大黒様は、七福神の一人で、 米俵に乗り、打ち出の小槌と福袋を持った、豊穣の神様です。 来年の干支(子)の置物を作るに当たっては、 ねずみと、 大黒様が手に持つ「打ち出の小槌」や 「福袋」、「米俵」との組み合わせが多く見られます。 開運招福、商売繁盛をもたらし、 1年の家内安全と無病息災を願って、 新年のお飾りにいかがでしょうか。 2007/10/1 京焼・清水焼 「京焼と清水焼って、どうちがうんですか。」とよく聞かれます。 が、 京焼と清水焼をふたつ合わせて、 「京焼・清水焼」で、 京都で作られる焼き物の総称となっています。 時代は、5世紀頃にはじまると言われていますが、 安土桃山時代には、楽焼の基礎が固まり、 江戸時代初期には、野々村仁清が本格的な赤絵陶器を製作します。 その後、尾形乾山、奥田穎川、青木木米、仁阿弥道八、永楽保全、永楽和全の名工が輩出します。 窯も京都各地でつくられ、 粟田口焼、八坂焼、清水焼、音羽焼、御菩薩池焼、修学院焼、、、 中でも東山地域が一番の産地であったとされています。 清水焼の名前がいまでも残っているのは、そのせいでしょうか。 現在では、環境問題の影響もあって、 京都山科区、宇治市炭山地域に移っています。 通産大臣指定の伝統工芸品としての正式名称は、 「京焼・清水焼」となっています。 ちなみに、清水焼は「きよみずやき」で「しみずやき」ではありません。 為念 2007/9/1 焼酎カップ 現在、焼酎カップは、 陶器、磁器、ガラス器、漆器等々、 いろいろな素材で作られています。 大きさも様々で、水割用、オンザロック用、お湯割用等々、 いろいろな形状があります。 以前は、焼酎カップなんてありませんでした。 そもそも焼酎自体が、ひとつ下に見られていて、 焼酎を飲むのなら、湯呑ででも飲んで下さい、という感じでした。 それが健康志向もあいまって、 焼酎ブームに火がついてからです。 陶器のビールカップが流行りはじめたのよりは、後だと思います。 今は大変種類もふえています。 とは言え、 焼酎カップといいながらも、 実際は、フリーカップに似た形なので、 焼酎だけでなく、ビールカップとしても、お湯呑としても、マグカップとしても お好きなように使えます。 当店でもいくつか扱っています。 自身のマイカップとして、 また、ギフトとしてもよく売れています。 2007/8/1 ビールグラス この時期のビールを飲む機会はグッとふえます。 通常200ml位のコップで飲みますが、 上品なお料理屋さんなんかでは、ひとくちビール、 こじゃれたお店では、グラス売りのピルスナー、 ビヤガーデンでは、ジョッキ、、、 グラスの種類もいろいろありますが、 何年か前からは、 陶器のビアカップの登場で、 その陶器にビールを注ぐと、泡立ちが非常にきめ細かくて きめ細かな泡は消えにくく、ビールの旨みを逃しません。 これで、信楽や備前のビアカップは大ヒット。 それを見ていた、ガラスメーカーが、 グラスの内側をフロスト加工(すりガラス状)して、 陶器の内側と同じ理屈にして、 クリーミーな泡の立つグラスを考え出し、 そしてこれも大ヒット。 冷たいものは薄い器で、熱いものは厚い器でとはいいますが、 いろいろ試してみて 自分にあったカップを見つけて下さい。 2007/7/1 ガラス 夏になると、ガラスの器が使われる機会が多くなりますが、 「ガラス」をほかの言い方では、 「ビードロ」「ギヤマン」「玻璃(はり)」という言い方もあります。 「玻璃」は、梵語で「水晶」の意味もあって、 その辺からガラスの呼び名が来ているものと思われます。 「ギヤマン」は、オランダ語の「diamant」からきていて、 切子ガラス(カットガラス)は、ガラスのカッティングに、 ダイヤモンドを使っていたために、 ダイヤモンドのカットの器が、 ダイヤモンドカット、 ディヤモン、ディヤモン、ディヤモン、、、、 「ギヤマン」と訛ってきたのでしょう。 「ビードロ」は、ポルトガル語の「vidro」からきていて、 室町末期、長崎に渡来したオランダ人が ガラスの製法を伝えたことによるものとされています。 ガラスは英語の「glass」もそうですが、 日本に伝わってきた後先で言うと、 オランダ語の「glas」が先かと。 暑い季節、 食卓の器をひとつガラスに変えるだけでも、 涼しげな雰囲気が作れます。 2007/6/1 今右衛門 先月の柿右衛門さんに引き続き、九州は有田の作家、 今泉今右衛門さん、 当代で14代目です。 江戸時代には、鍋島藩藩窯の御用赤絵師として活躍し、 現代、江戸期より350年の「色鍋島」の伝統と高い品格を今に伝えています。 「色鍋島今右衛門技術保存会」の会長として鍋島代々の仕事をして、 国の重要無形文化財保持団体の認定を受けています。 先代の13代目は、染付吹墨・薄墨吹墨が有名で、人間国宝。 当代の14代目は、墨はじきという技法に着目して、 作品作りに励み、品格の高い現代の色鍋島を作り出しています。 先月有田へ行った時、今右衛門さんのところへもお邪魔をしたのですが、 なかなか雰囲気のいいお店でした。 そこのお店の屋根が少し赤くなっていたので、 訳を聞くと、 その昔、2階の部屋で赤絵の仕事をしていたため、 職人さんが、2階からいらなくなった赤絵絵の具を捨て、 それが永い年月年月のあいだに屋根に染み付いてしまったとのこと。 歴史を感じさせるお話でした。 2007/5/1 柿右衛門 言わずと知れた、九州は有田の陶芸作家、酒井田柿右衛門さんのことです。 江戸時代のはじめに始まり、今で14代目、 当代は人間国宝です。 その柿右衛門さんのお話が、 大正の頃、歌舞伎の演目になり、学校の教科書に載っていました。 赤絵で有名な柿右衛門も、最初はその色を出すのに大変苦労しました。 夕日に映える柿の実を見て、どうにかしてあの色を器に移したい。 何度も何度も作品を作っては窯へ入れるのですが、 うまく出来上がってきません。 1回の窯出しが失敗するということは、大変な損害を出すということで、 それが何度も繰り返されると、とうとう仕事も詰まってきます。 もはや窯焚きのマキもあと1回を残す分しかなくなり、 しかもその1回分には量が少し足りません。 ええい、ままよと最後の窯入れ。 熱も下がった窯から皿を取り出すと、 なんとそこにはあの柿の実が。 というお話です。 実は、 藍色の染付を焼き上げる温度と赤絵を焼く時の温度は違っていて、 染付より赤絵の時には、焼成温度を下げなければなりません。 それが分からずに何度も何度も失敗したのですが、 最後にいつもより少ないマキの量で、 たまたま温度が下がった状態になり、うまくいったのです。 それでそのことに気がついて、それ以降、 赤絵の柿右衛門として名も馳せていきます。 とは言いながらこのお話は、まったくのフィクションで、 お話のもとは、フランスともオランダとも言われています。 しかしこのお話のおかげで、 器に関心のない人でもその名を知るところとなり、 陶器の業界では誰よりも有名になったのは事実です。 また、有名であるだけでなく、 名実ともに日本の陶磁器業界の第1人者であることには間違いありません。 そういえば、有田の柿右衛門さんのところには、 古い立派な柿の木がありました。 2007/4/1 尺貫法 和陶器の世界では、まだまだ尺貫法が使われています。 長さの単位は、「センチ」ではなく「寸」や「尺」が使われることが多く、 3寸皿、6寸鉢、8寸長角皿、尺皿、、、 ちなみに、1寸は3.03センチ、1尺は30.3センチとなります。 ですので、サイズは、3の倍数で大きくなっていきます。 3、6、9、12、15、18、21、24、27、30、、、 容積でいうと、合、升、斗 で、 180ミリリットル、1.8リットル、18リットル 2号徳利、5号土瓶、1斗5升の甕、、、 表記は、センチやリットルでされていても、 大きさの単位は、尺貫法をもとにしていることが普通です。 昔からの文化というか伝統というか、 形は変わっても(表記は変わっても)、中身は変わりません。 ところで、 「春夏冬 2升5合」 なんと読むか、わかります? 「春夏冬」 秋がない、あきがない、商い、 「2升5合」 升は「しょう」とも「ます」とも読み、2升で、ます・ます、 「5合」 5合は1升の半分で、半升、はんしょう、はんじょう、 「商い益々繁盛」 料理屋さんで、この色紙を見ことがあるます。 尺貫法の名残です。 2007/3/1 伊部焼(いんべやき) 岡山県に、JRの赤穂線が走っています。 その駅のひとつに、伊部駅があります。 駅を降りて少し歩くと、旧山陽道に行き当たります。 道に沿って、備前焼のお店が軒を並べる、 趣のある街並みになっています。 そのあたりは、備前市の伊部という地区になり、 そんなことから、備前焼をして伊部焼ということがあります。 先日そこの窯元さんを訪ねた時に伺ったのですが、 作家さんの作品は、土から違うんですと言っていました。 普通に量産される備前焼と、作家さんの備前焼。 品物ももちろん違いますが、 それは、技術や窯のほかに、使っている土も大きくかかわっているといいます。 だから作家さんは、自分用のいい土を、 出来るだけ多く確保しているとのことです。 そのお話しを聞いたあとで、あらためて作家さんの作品をみると、 本当に肌合いの違いが実感できて、しっとりとした味わい深いものがあります。 2007/2/4 「あたりばち」 先月、「せともんはふえる」 で、 陶器が 「割れる」 というのを 「ふえる(増える)」 と言い換える話を書きましたが、 もうひとつ。 すり鉢 (擂鉢) というものがあります。 ゴマをすったり、和え物をしたり、山芋を料理したりするのに使いますが、 「すり鉢」 は 「すり減る」 を連想させるせいか、 「あたり鉢」(当たり鉢) とも言い換えしたりします。 もちろん 「すりこ木」 は 「当たり棒」 2007/1/1 「せともんはふえる」 上方落語に「つぼ算」という落語があります。 私が聞いたのは、桂枝雀さんのですが、その中で、 「せともん(瀬戸物)が割れて、、、」 「あかん!」 「ええ?」 「あかん!」 「何がや?」 「割れた言うたら、あかん。」 「ほな、なんて言ううんや?」 「増える言うんや、、、」 というくだりがあります。 「割れる」は、「分かれる」に通じるからか、 言葉をかえて「増える」 なるほど、 二つに割れたら、二つに増える。 三つに割れたら、三つに増える。 粉々になったら、いっぱいになる。 よう言うたもんです。 ごくまれに、結婚のお祝いの品物を買いに来たお客様が、 「せともんは、割れる(分かれる)から、あかんてゆう人もいてるけど、、、」 というお客様には、 「どんどん家族が増えてええですよ。」 と言っています。 2006/12/1 「クリスマスプレート」 デンマークでは昔、クリスマスになると、 お金持ちがその使用人や召使に、 ごちそうやお菓子を金属や木製のお皿にのせて、 プレゼントをする習慣がありました。 それがいつしか、そのお皿に技巧が凝らされて、 お皿が競われるようになってきました。 そうして1895年、 ビングオーグレンダール社が最初のクリスマスプレートを製作しました。 年号が入り、デザインが毎年変わり、限定生産されました。 ロイヤルコペンハーゲンが製作を開始したのは、1908年。 以来毎年つくられています。 コレクタープレートとして人々に親しまれています。 ちなみに、日本の大倉陶園のクリスマスプレートは、 今年で21年目となります。 2006/11/1 「勅題」 毎年1月に宮中で行われる歌会始での、お題(テーマ)のことです。 これは毎年変わり、 例えば、来年は「月」ですが、 昨年、1昨年は、「笑み」「歩み」でした。 で、それをお題として、歌(和歌)をつくります。 歌会始の起源は遠く鎌倉時代までさかのぼりますが、 今では、皇室の方々だけでなく、 ひろく一般からも募集されていていますが、 来年の「月」に関しては、もう締め切られています。 で、その勅題に関して、 茶道の世界では、 初釜(お正月のお茶会)の道具としてそれをモチーフにしたお道具がつくられます。 例えば、来年の「月」に関しては、 抹茶碗の絵柄として、 「月に松」「月に鶴」とか月を絵柄の中に取り込んだものが、多くつくられます。 「一期一会」 その一つ一つの瞬間、出会いを大切にする お茶の世界ならではのことですが、 普段の生活にも応用したいものです。 2006/10/1 200/9/1 2006/8/4 2006/7/4 2006/6/1 2006/5/1 |
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